おでかけ日記 - さきたまの古代蓮を訪ねて
埼玉県行田市は、私にとって何度でも訪れたくなる土地。古墳や蓮の花が好きなのはもちろん、地元の国宝・江田船山古墳の大刀に刻まれた銘文の解読に、行田で出土した鉄剣が大きな役割を果たした、という歴史的なつながりにも深く心を惹かれています。そうしたこともあり、東京に住み始めてからほぼ毎年訪れています。去年は行けなかったので、更に訪れたい気持ちが高まり、時間を作って行くことにしました。
蓮の見頃は、朝7時から9時頃まで。早起きして向かうことも考えましたが、今回は少し気分を変えて泊まりがけにしてみることに。ホテルを調べていると、さきたま古墳公園の近くに天然温泉の大浴場がある宿を発見しました。なんと、部屋にも露天風呂が完備されているとのこと。面白そう。一部屋だけ空きがあったので、さっそく予約しました。
当日は、仕事終わりにそのまま現地へ。今回は和室のお部屋で、いつもより広めの空間でのびのびと過ごせました。「やっぱり畳敷きは良いなあ……」と思いながらごろごろ。ベランダの露天風呂は、蛇口をひねればいつでも天然温泉が出てきます。それは後のお楽しみにして、まずは汗を流しに大浴場へ。露天風呂が6種類ほどあって飽きさせない作り。楽しい。正直、少し侮っていました……。
なかでも、温水プールくらいの温度の広い露天風呂は罠です。座ると目の前にはテレビが。そうなると、いくらでも入っていられます。気づけばいつも以上に長く浸かっていて、仕事の疲れもすっかり癒やされました。部屋に戻って、またごろごろしながらおやつを食べ、気が向いたら部屋の露天風呂へ……。とても贅沢な時間です。
ひとつ気になる点を挙げるとすれば、食事が付いていないこと。温泉施設内の食堂で食べるか、目の前のコンビニで調達することになります。ただ、「旅先での食事も重視したい!」というこだわりがなければ、のんびり過ごすには最高の宿でした。今度は連泊しようと心に決めたほどです。2泊するなら、文句なしに良さそう。(3泊以上となると、周辺の観光スポットとの兼ね合いがあるので要相談ですが……!)
翌日。いよいよ蓮の花を見に向かいます。6時過ぎに張り切ってチェックアウトし、フロントでタクシー会社の電話番号を聞くと……なんと、配車受付は7時からとのこと。電話をしても「本日の営業は終了しました」とアナウンスが流れるそうです。いったんお部屋に戻り、7時になるまでのんびり待つことにしました。
7時ぴったりに電話をして、タクシーで「古代蓮の里」へ向かいます。この一帯はかつて湿地帯だった場所。地中深く眠っていた太古の種がとある工事をきっかけに目を覚まし、池に芽吹いて「行田蓮(古代蓮)」として名物になったのだそうです。見頃のピークは若干過ぎていましたが、それでもきれいな蓮の花をたくさん見ることができました。
ひととおり園内を巡ったあとで行田タワーに登ると、もうひとつの名物である田んぼアートが見られます。今年は「マインクラフト」とコラボしていました。
9時を過ぎたところで観光周回バスに乗り、再びさきたま古墳公園方面へ。とても素敵なフランス料理のお店があり、そこでランチを食べて帰るのが今回の最終ミッションです。今回は、あらかじめ予約をしておきました。
まだ時間があったので、博物館に寄って国宝の鉄剣をもう一度じっくりと目に焼き付けます。やっぱりすごい。その後は周辺の古墳を巡りつつ、前玉神社へ向かいました。
前玉(さきたま)神社の歴史は古く、それこそ古墳時代まで遡るともいわれているそうです。この神社の名前が、「埼玉県」の名の由来でもあるのだとか。現在は猫にゆかりのある神社としても有名で、毎月22日限定で猫の御朱印を頒布していたり、絵馬が猫の顔の形をしていたり、猫のおみくじがあったりします。この日も、社務所では猫ちゃんが気ままにお店番をしていました。
そうこうしているうちに、予約の時間が近づいてきました。お店はすぐ近くなので安心。到着してみると、予約がきちんと通っていたのか少し怪しい応対をされ戸惑いもしましたが、それはそれとして。お店名物の英国風ローストビーフをしっかり堪能できて、大満足のランチになりミッションコンプリート。観光周回バスで行田駅へ向かい、のんびりと帰路についたのでした。
今回、天気はずっと微妙だったのですが、最低気温は23度、最高気温も30度ほど。旅行中は終始過ごしやすく、とても助かりました。「運が良いな……」と思っていたら、帰りにもものすごい強運を引き当ててしまい、今年の運を使い果たしたのではないかと少し怖くなっています……。その話は、また明日にでも。